読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

瀧本ゼミ政策分析パート 新歓特設ブログ

このゼミは、京都大学の瀧本哲史客員准教授の下、自ら関心のある社会問題に対する解決策を立案し、ロビイングや社会起業、学術研究などの政策にとらわれない手段によって実際に問題解決を図る、東大を中心とする自主ゼミです。詳しい情報はこちらへ http://seisaku.strikingly.com/

瀧本ゼミ政策パート Co-ファウンダーに聞く:学生でも達成できる社会の変え方【前編】

瀧本ゼミ政策パートの Co-ファウンダーであり、今では社会人として広告代理店に勤め、今でもゼミに顔を出しフィードバックを下さる吉田昌平さん。OBである吉田さんが、瀧本ゼミ立ち上げの経緯や自分が取り組んだAED政策についてお話くださいました。

f:id:seisaku2015:20161014162429j:plain




瀧本ゼミを始めたきっかけ


・吉田さんは瀧本ゼミ Co-ファウンダーだという事ですが、どうやって始められたのですか?

吉田さん:元々、自分は大学2年生まで、ある学生政策立案コンテスト団体の代表をやっていました。それ自体は凄く価値があったし、得るものや、学ぶものも、多かったのですが、やっぱり短期間の合宿で、アウトプットも実際に政策を変えている訳ではないし、次のステップとしてもう少し踏み込んだ事をやりたいと思っていました。なので、そこで次は、そこを超えるような団体を作ろうと思ったんです。あとはその団体を終えた人達が次に実践の場として活躍出来る場を作りたいと思いました。

・具体的に、どういう所を変えて、政策ゼミを作ろうと思ったのですか?

吉田さん:長期コミットなので、長期的にリサーチをする、徹底的にリサーチをするという事ができるという事。また、実際に交渉をして、政策を変える、実現するという所までやるというのが目標でした。単なる意識高い(笑)ではなくて、もっと実践家や様々な専門性を持った人達と一緒に、実際に物事を変えられるプロジェクトをやりたいと思っていました。実際、第1期は医学部生とか、起業サークルの代表とか、色々な意味で特色ある人が集まったと思います。
あとは、この組織を通じて、最終的には色んな政策やビジネスで社会を変えていける人達を輩出できるゼミになったら良いなぁと思っていて、アメリカでは民間のシンクタンクがあるんですが、日本にはそういうのがなくて、行政以外でも、もっとそういう政策立案や課題解決ができるように働きかける場所が必要だと思っていました。

・吉田さんが目指していた野望ほどではないかもしれませんが、今は確かに多くのイシューが出て、多くの場面で、ゼミ生が外部と協力してプロジェクトを動かしています。実際に政策提案や起業、外部との研究協力などにも結びついている事例も徐々に増えています。
吉田さんが最初政策ゼミに取り組まれた時には、具体的にはどんな活動をされたんですか?

吉田さん:自分は AED自動体外式除細動器)を使って、現状救われていない心停止を救うための条例・法案立法を目指しました。特に、使用方法の習熟や設置の基準に関して殆ど決まっていなかったので、その整備を目指しました。




きっかけは身近な所にあった


・なぜ、AEDに注目されたのですか?

吉田さん:自分が大学に行く最中に倒れている人に対して人が取り囲んでいて、何もしていない、救急車をただ待っているという事がありました。一方で、街中にあるAEDというものは何となく、教習所とかで使い方を教えてもらった事があるけど、使っている場面を見たことはないなぁと思っていました。

・なるほど。自分も使っている所は見たことありません。

吉田さん:丁度、メンバーに慶應の医学部生がいたので、一緒に既存の研究や統計資料などを確認してみた所、驚くことに、AEDが使える場面の心停止で亡くなっている方は日本で2万人以上もおり、その殆どにAEDは使われていなかった事が発覚しました。しかも、AEDを使った場合には生存率が4倍以上になることがわかったのです。AEDを一般市民に使えるように医療機器に関する規制を緩和しているのですが、実態としては全く使われるようにはなってなかったのです。
AEDの重要性は政府もわかっていて、厚労省の予算などを使って、MAPなどを整備しているのですが、殆どの人が見ていないし、それはまだ一般の方がスムーズに使えるようになっていませんでした。現状の政策が余り現場を見ていないし、効果も挙がっていないのではないかと感じました。
一方で、それに気づいている専門家の方や一般の方もいて、小さな運動になっている事もあったのですが、それが明確な結果に繋がっていなくて、その2つをつなげれば、大きな結果に繋がると思いました。

・最初は何から取り組んでいったのですか?

吉田さん:先生のネットワークで、ある都道府県の前副知事を紹介して頂き、そのルートで担当部署の責任者に繋いでもらいました。その方によると、重要な問題だとは思っているが、政治家の関心が上がらないので、取り組みが止まっているというようなお話でした。
ただ、一方で自治体の専門の方でも知らない事を自分達はリサーチできていて、役所の人は感心していました。自分のやっている事は間違っていないんだという思いを深めましたが、また実現するためには、政治家を動かさなくてはいけないと思いました。
その後も幾つかの自治体に話をしに行きましたが、中々それだけでは変わりませんでした。

・なるほど。最初は苦労も多かったんですね。

吉田さん:他にも、色々失敗事例はあって、例えばプロスポーツ選手と一緒に心停止の啓発活動をやろうと企画を出した事もありましたが、これは上手くいきませんでした。あとはNPOやメーカーと一緒に啓発企画をやろうとして、募集などが上手くいかず、企画倒れした事もありました。





以上が前編になります。後編では、その後どのように成果につなげていったのかについてお話頂きます。
seisaku2015.hatenablog.com




ブログの更新情報は Twitter @seisaku_autumn
及び @seisaku_rikei でお知らせいたします。

http://twitter.com/seisaku_autumntwitter.com
twitter.com